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2006/4/30 曇り SW 3m/s 午後から SW 15m/s
参加:キャプ、大仏、ブッチ
0900集合時点では2〜3m/s程度の微風。
曇りがちの天気だが、日が当たるとやはり暖かい。
海水はまだ少し冷たいけど、そろそろシーズンインと感じさせてくれる。
1000近くになっても微風のまま。微風の中、とりあえず出港。
沖まで出して、キャプにスキッパー交代。ブッチはスタンデッキに後退。
大仏は大きな体を風下側のコックピットに埋め込んで見るからに苦しそう。その一方でブッチはスタンデッキでくつろぐ。
キャプが前に乗ったのは去年の4月だからほぼ一年ぶり。それも強風だったのでティラーは握っていなかった。
今日はティラーを握ったとたん体が硬直してしまったようだ。
ジブの風見をよく見て、まずはクローズホールドでまっすぐ走らせようと言ったものの、
ティラーを持つ手に力が入りすぎているせいか徐々にベアしてゆく。
大仏は気を利かせてジブを徐々に出す。キャプは知らずにさらにベアする。大仏はさらにジブを出す。
…おーい、どこに行くんだーい。
徐々に風が上がってくる。
キャプのタッキング練習。
次のタックの方向を確認して、タッキング開始の合図をクルーに出したらティラーを押して、
確認した向きまで回頭したらティラーを戻す。
言葉では簡単だけど、いざやるとなるとなかなかそうは行かない。
まず風の向きがわからない。次に新しいタックの向きが分からない。だから回り過ぎたり、回しきれなかったり。
慣れないうちは仕方がない。
自転車の乗り方をいくら言葉で説明しても、体と感覚が慣れるまで繰り返すしかないのと似たようなものだ。
長く乗っていないと、感覚を徐々に失ってゆくのも自転車とよく似ている。
さらに風が上がる。かなりウサギ(白波)が飛んでいる。8〜10m/s。
まっすぐ走らせては、タッキングを繰り返して練習。キャプも大仏も船の中でドタバタしている。
そろそろ沈してもおかしくない位の風。でも船の中は大騒ぎなので、二人ともあまり風の強さを感じていない様子。
ブッチはスタンデッキでゴロゴロと転がっていた。
この状況で一番起こりそうな事件は、ブッチだけがスタンから落水というものだった。
風が冷たいせいだけではなくブルブル震えているブッチは、腹も減ったからハーバーに戻ろうなどと言い出す。
レストラン「カイ」で昼食。3人ともカレーライス。
中国人コックがいなくなったのでメニューが寂しい。楽しみがひとつ減ってしまった。
昼食後、桟橋に戻るとかなり吹いているのに気づく。黄色い吹流しが上がっている。
せっかく来たんだからと大仏に背中を押されて、船を押し出す。
ハーバーを出ると、やはりかなり吹いている。そこいらじゅうウサギだらけ。15m/s前後。
クローズホールドでは波にバンバン叩かれ、キャプも大仏も盛大にスプレーを浴びている。
波を突っ切るたびに、スキッているブッチは大仏の陰に隠れる。
3人乗って練習できる風ではなくなっている。帰ろうとベアする。
メインにちゃんと風を入れられない。メインのドラフトがどっすんどっすんと大きな音を立ててシバーする。
気づくとスプレッダーが前に向いて、マストトップが前のほうにひん曲がっている。慌ててフォアレーカを引く。
どうやら、アフターレーカを引くのはクローズリーチまででいいようだと、2日経ってから気づく。
マストが折れないまでも、フォアベンドしてしまわなくてよかった。
それにしてもマストの柔らかさには恐れ入る。30年前のスナイプのマストはもっと硬かった。
解装しながら大仏が、「沈すると思ってましたよ」と言う。「俺も」とブッチ。
キャプはキャプテンらしく、黙々と解装している。
まったりと漂う | ||
3〜4m/s程度の風 シートも垂れる優しい風 |
のんびりと走らせる | |
午後から10m/sを超える風になった | 赤旗をバックに |
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