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2003年6月7日(土)

曇り、SSW軽風

時々晴れ間もさすが、暑すぎることもなく過ごしやすい一日。海面に反射する光が熱を持っているかのような夏の盛りには程遠い。

艤装チェックと練習

松田は神奈川県民セーリング大会に出るつもりで、土曜日の午後から艤装のチェック。その後1時間ほど練習。

時計

ふと、秒針付きの時計を持っていないことに気づく。
白羊舎のショーケースに並んでいたタイマー機能つきの腕時計を購入した。TIMEX IronmanにHelly Hansenのロゴがついたダブルブランド。Helly Hansenならレース用に使えるはずだと思い込んで買った。定価9,800円から2割引。とりあえず時刻だけ合わせて、タイマー機能もチェック。タイマーが0になるとビープ音が鳴ると書いてある。あれれと思ったものの、Helly Hansenともあろうものがそんなはずはないと気にもせず腕にはめ、海に出る。
帰宅してから、取扱説明書をよく読むと、ヨットタイマーとは呼べないなぁと気が付いてしまう。

ヨットレースのスタートはいわゆるフライングスタートである。海上においた2つのマーク間を仮想のスタートラインとし、スタート信号後にこれを横切ってスタートする。競艇と同じでスタート時は艇の速度を最大にするが、スタートラインを超えてはならない。

スタート時点では、クローズホールドでかつ、艇が最大の速度、さらにスタートラインぎりぎりにいるのが良いスタートということになる。
とは言っても、全艇が横一列になってスタート信号とともに走り始めるわけではない。そもそも、全艇が横一列に並べるほどスタートラインに余裕はない。スタートライン上でわずかでも良い位置を占めようと全艇がスタートライン直前でひしめきあう。

スタート信号までの時間と他艇の中での自艇の位置との関係を組み立てる。スタート信号数秒前には、最も良い位置に自艇を持って行く。スタート時刻までの時間は重要で、カウントダウンタイマーは必需品になる。

購入した時計にはカウントダウンタイマーの機能はある。タイマーが0になった時にビープ音が鳴る。何分前かは時計を見ればわかる。が、スタートライン前の団子状態の中でわずかな隙間も利用したいし、付け入らせたくはない。周りに目を配り、他艇の動きを予測する。艇を止め、他艇をけん制する。艇を動かし、隙間にもぐりこむ。当然、接触するわけには行かない。緊張し、しかも忙しい。だから、時計など見ている余裕はない。3分前、1分前、30秒前といったタイミングでビープ音を出す機能が必要になる。購入した時計にはこれがなかった。スタート信号と一緒にビープ音が鳴ったからといって役には立たない。

ということで、よく調べもせずにHelly Hansenならヨットタイマーとしてちゃんと使えるだろう、などと思い込んで浪費してしまった失敗だ。
しかも、TIMEXの直販では同じIronmanがUS$40(約5,000円)となっていて、さらに落胆する。

ところで、さすがにSUUNTOは充実している。特にM9はすごい。あきれるほど多機能高機能だ。US$725(約87,000円)と値段も立派だが、気圧計、温度計、コンパス、GPS、PCインターフェースと何でもあり。PCにデータを移せば付属のソフトでセーリング中のルートを海図上に表示してくれる。特にGPSの精度が1mというのは今まで見たことがない。1m以下の精度は軍用にのみ許されているものとばかり思っていた。Wristop Computerというネーミングにも納得。これはお買い得だ。

ただし、充電が必要な腕時計というのはちょっとなじめない。GPSやコンパスの電力消費が大きいことはわかるが...。

海賊船

センタープロムナードからクルーザ側への通路を入ってすぐのところに、黒いヨットが係留されている。
バウには青銅の女神像。バウ左右には大砲が2門。これにどくろマークの旗でも揚がっていれば、完璧な海賊船だ。
金子は朝早くから子供達とハーバー内の探検をしていたそうで、この海賊船なヨットにいたく感動してくれたとか。

ちなみに、この船を中傷するつもりは全くないしオーナの名誉のために言っておくと、この船はいつも良く手入れされていて、いつ見てもきれいに掃除されている。


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